また、ギリシャ世論調査で、反ユーロを掲げる政党の人気の高まりが示されたことを受け、一部市場関係者の間では現政権への支持が低下し解散総選挙につながるとの懸念が強まった。
ギリシャ10年債利回り<GR10YT=RR>は0.5%ポイント上昇し、6.83%。3月終盤以来の高水準となった。
同日発表された第1・四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回り、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まる中、他のユーロ圏周辺国債利回りは一時過去最低水準をつけていたものの、ギリシャをめぐる懸念に圧迫され、上昇に転じた。
イタリア10年債利回り<IT10YT=RR>は18ベーシスポイント(bp)上昇し、3.10%。一時、過去最低水準となる2.89%をつけていた。
スペイン10年債利回り<ES10YT=RR>は16bp上昇し、3.02%、アイルランド10年債利回り<IE10YT=RR>も5bp上昇し2.69%。ともに、一時つけていた過去最低水準から押し戻された。
独連邦債10年物利回り<DE10YT=TWEB>は7bp低下し、1年ぶりの低水準となる1.31%となった。
来週予定される欧州議会選をめぐる警戒感も、周辺国債への重しとなった。