正午のドル/円<JPY=EBS>は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の102円前半。日経平均<.N225>が前日比200円を超える上げ幅となり、ドルの下値は支えられたものの、テクニカルな節目に上値を阻まれて、伸び悩んだ。

ドルは朝方の安値102.13円付近から102.24円まで小幅に上昇。商いは総じて低調で、シンガポール市場の休場で投機筋が動意薄だったほか、実需の売買も限定的だった。

この日の株高について、「株には欧州系のファンド勢の資金などが入っているようだ。ただ、ドル/円は、テクニカルな節目に阻まれて、株高に便乗できない」(外銀)という。一方、ドル/円は、「102.20―102.25円に、20日移動平均線、日足の転換線や基準線などのテクニカルな節目が多く存在する。目下、それらをトライ中で、上抜けできれば、日足の雲の下限にあたる102.45円を目指す展開になるだろう」とみずほ証券投資情報部のチーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏は言う。