<円債市場>

長期国債先物は小幅続落。前週末の米債安を受けて売りが先行したが、相場の方向感を決定づける手掛かりに欠け、狭いレンジでの値動きとなった。市場の一部に観測が出ていた日銀の国債買い入れが見送られたが、目立った反応は見られなかった。後場も小動き。日経平均株価が軟化すると、短期筋の買い戻しがやや優勢になった。現物市場は長期ゾーンが先物との連動性を強め、超長期ゾーンはあすの30年債入札を前に調整地合いになった。20年債と30年債のスプレッド拡大を意識した20年債売りもみられていた。5年債は弱含み。

長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比3銭安の145円10銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.605%。

<CDS市場>

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指数のiTraxxJapanシリーズ21は今週、取引材料がなく、市場参加者も少ないため、株価の動きにも反応が薄い展開が予想される。