9日の欧州株式市場は、スペインの通信大手テレフォニカ<TEF.MC>の決算が期待外れだったことが嫌気され、前日につけた今年の最高値から反落して取引を終えた。
前日に一時、約6年ぶりとなる高値をつけたFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は、3.51ポイント(0.26%)安の1355.40で取引を終えた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は20.21ポイント(0.63%)安の3184.09。
テレフォニカは第1・四半期の純利益が23%減ったことで2.6%下落した。
英石油サービスのペトロファク<PFC.L>は15.2%下落。2014年の純利益の見通しを引き下げたことが売り材料となった。
マクラーレン証券のマネージング・ディレクター、テリー・トリソン氏は、欧州の株式相場について、「短期的には上値は重いだろうが、私は今年後半について強気だ。(欧州中央銀行の)ドラギ総裁はいずれか何らかの手を打つ」と述べ、景気刺激策の追加に期待を示した。