<為替> ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が来月の追加緩和の可能性を示唆したことを受けて、ドルが対ユーロで上昇した。

総裁はECB理事会後の会見で、インフレ見通しに基づき妥当と判断されれば、理事会は6月に行動することに違和感はないと感じていると述べた。

ドラギ総裁はユーロ高の進行にも懸念を表明した。ユーロは過去半年間に対ドルで4%以上上昇し、すでに目標を下回っているインフレがさらに弱まる要因となった。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の上院予算委員会での証言もドルが下げる要因になった。議長は前日に続き、米労働市場のスラック(需給の緩み)が相当な程度であることから実質ゼロ金利が当面続く可能性が高いとの見解を示した。

<債券> 30年債が下落。160億ドルの30年債入札がさえない結果に終わったことを嫌気した。

30年債入札の最高落札利回りは0.3440%に達し、WI(発行前)取引水準を2ベーシスポイント(bp)上回った。応札倍率は2.09倍と、最近の平均である2.36倍を下回り、2011年8月に実施された入札以来の低水準となった。