FRB議長の上院予算委員会証言も注目された。議長は、FRBが適切なバランスシートの規模について決定を急がない考えを示し、危機前の水準に戻すには10年近く要する可能性があると指摘した。

<株式> エネルギー関連株と公益事業株に売りが出たことで、ナスダック総合とS&P総合500種が下落して終了した。ナスダック総合の3日続落は4月初め以来だった。

午前中は、最近下げていたインターネット関連株が上向きに転じたことからナスダック総合が押し上げられた。米新規失業保険週間申請件数が減少して労働市場の改善を示し、株式市場全般を支えた面もあった。

しかし取引終盤になってこのところ最も堅調だった公益やエネルギーが売られると、ナスダック総合とS&P500がこの日の安値に沈んだ。

<金先物> 3日続落。追加緩和観測の強まりを背景としたユーロ安・ドル高に圧迫された。ウクライナ情勢が引き続き緊張状態にあることから下値は固い。

<米原油先物> 3日ぶりに反落。ドル高や利益確定の売りに押された。中国の4月の貿易統計やリビアの主要石油港の再開をめぐり、反政府勢力がミティグ新首相との協議を拒否したと報じられたことは下値を支えた。