8日のロンドン株式市場は、FT100種総合株価指数<.FTSE>が42.81ポイント(0.63%)高の6839.25と、2月24日以来の高値で取引を終えた。銀行大手のバークレイズ<BARC.L>がリストラ計画を発表したことや、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切る可能性を示唆したことが好感された。

バークレイズは、3年で社員1万9000人を削減するほか、非中核資産を管理・売却する「バッドバンク」を創設すると発表したことを受け、株価が7.9%上昇。FT100種の中で最も大幅な伸びとなった。

スーパー大手WMモリソン<MRW.L>も、通年の利益見通しをこれまで通りに維持したことを手掛かりに4.2%と大幅に上昇した。一方、情報サービスのセージ<SGE.L>は、会長退任の発表が嫌気され5.6%下落した。

ECBは8日の理事会で金利を据え置いたが、ドラギ総裁は会見で6月にもさらなる緩和策を講じる可能性を強く示唆。CMCマーケッツのシニア市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「インフレ率が改善する兆候が見られなければ、利下げなどの対策があると見越して市場は動くだろう」と述べ、FT100種は2013年の最高値である6875ポイントを超え、6900に届えるかもしれないと予想する。