ローム<6963、株価 - チャート>が4日続伸、一時220円高の5640円まで買われ、1月16日に付けた年初来高値5540円を更新した。野村証券では2日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は5000円から5600円に引き上げている。

足元の受注は好調なもようであり、業績は回復局面に入っていると指摘。将来に向けた設備投資を大幅に増加させる計画にあり、「強みを持つアナログとパワー、用途では自動車・産業機械により注力する方針と評価される」とコメントしている。同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を引き上げている。一方で、海外顧客の拡大や成長製品拡販は、徐々に進んでいるものの力強さに欠けるとしており、半導体市場内シェアが上がっていないことから、成長性を評価するまでには至らず、投資判断は「ニュートラル」を継続している。

同証券では連結営業利益について、15年3月期290億円(前期比22.6%増、従来280億円、会社側計画は255億円)、16年3月期340億円(従来330億円)、17年3月期400億円と試算している。

7日の終値は、前週末比20円高の5440円。