<株式> 小幅高で終了した。朝方発表されたISM非製造業部指数が好調だったことに加え、アップル<AAPL.O>株が2012年以来初めて600ドル台に乗せて引けたことが支援要因となった。ただ、ウクライナ情勢をめぐる緊張が高まった状態が続いていることで、上値は重かった。
アップルは取引終盤にかけて上昇、前営業日比1.4%高の600.96ドルで取引を終えた。600ドル台に乗せて引けたのは2012年10月26日以来。
<金先物> ウクライナ情勢をめぐる懸念などから買われ、続伸した。
金塊相場は、時間外取引中からおおむね上伸基調で推移した。ウクライナでは週末の間も政府と親ロシア派武装集団の衝突が続き、紛争が拡大する中で多数の死傷者が出た。ロ シアと欧米の対立も強まっており、市場のリスク回避志向につながった。米株相場が安寄りしたことも金塊相場の支援材料となり、電子取引では一時1315.80ドルまで上伸 した。
<米原油先物> 中国指標の悪化を眺めて需給バランスの緩みを警戒した売りが優勢となり、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は、前週末比0.28ドル安の1バレル=99.48ドルで取引を終了。7月物は0.31ドル安の98.73ドルで引けた。
ウクライナでは週末にかけ、軍・治安部隊と親ロシア派の武装集団が東部ドネツク州の各地で衝突。また、緊張は南部にも拡大し、ロシア産原油・天然ガスの欧州向け出荷に支障が生じるかもしれないとの懸念が強まった。