ウクライナ危機をめぐり西側諸国がロシアへの制裁を強める中、第1・四半期に米大手銀行がロシアへのエクスポージャーを減らしたことが各行が証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。

バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>のロシア向けエクスポージャーはネットで22%減少し52億ドルとなった。エネルギー関連企業と銀行向け融資が大半を占めるという。

「地政学的緊張の一段の高まりや、ロシアに対する制裁強化、ロシアによる報復措置の可能性があり、事態は依然として流動的だ」としている。

JPモルガン・チェース<JPM.N>は13%減の47億ドルとなり、エクスポージャーの規模でロシアは上位20カ国から外れた。

ロシアに対する制裁の見通しや同国が格下げされた場合の影響を注視していくとしている。

シティグループ<C.N>は8.7%減の94億ドル。第1・四半期にロシアの通貨ルーブルは対ドルで8.3%下落し、主要株式指数は9%落ち込んだとした。