4月の米雇用統計は非農業部門の就業者数が前月から28万8千人増え、21万人増の市場予想を大幅に上回った。寒波の影響が薄れ、米国の経済活動は活発になってきているとの見方が広がっている。

RBSは、コスト管理が進んだことや不良債権による損失が減ったことで第1・四半期の利益が大幅に増え、株価は8.2%上昇した。

インターコンチネンタル・ホテルズも8.2%の上昇。1室あたりの総収益が7四半期ぶりの高い水準となり、特別配当を発表したことが好感された。

一方、米製薬大手ファイザー<PFE.N>による買収話が明らかになって以降、株価が30%近く上昇していた英国の同業大手アストラゼネカ<AZN.L>は、ファイザーからの新たな買収案を拒否したことで、0.1%安となった。

FT100種は6800ポイント近辺の上値抵抗線を突破できないでいるが、市場関係者の短期的な見通しは明るい。CMCマーケッツのトレーディング責任者、マット・バシ氏は「市場はリスク志向を取り戻している。現状のレベルで強い基盤が築ければ、株価は初めて7000ポイント台に乗る可能性もある」と述べている。

<欧州株式市場> 下落して取引を終えた。投資家は週末にかけてウクライナ情勢が悪化することを懸念し、企業の合併・買収(M&A)の動きに伴うこのところの株価上昇による利益を確保しようと動いた。