FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.59ポイント(0.27%)安の1351.08で引けた。市場予想を大きく上回る米雇用統計が発表された直後はやや上昇したが、終盤にかけては利益確定売りが集中した。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は20.77ポイント(0.65%)安の3177.89で取引を終えた。

M&Aの動きは引き続き株価の支援材料となっている。米携帯電話大手スプリント<S.N>が同業のTモバイルUS<TMUS.N>買収に向けて銀行と協議していると伝わり、TモバイルUSの親会社ドイツテレコム

<DTEGn.DE>は1.1%の上昇となった。

フランスの複合企業体ブイグ<BOUY.PA>との合併観測が出た同国の通信大手イリアド<ILD.PA>は4・9%の上昇。ブイグも4.2%の値上がりとなった。

今年に入って欧州企業が関係するM&A活動の規模は3120億ドルを超えた。トムソン・ロイターの調査によると、昨年の同時期の倍以上に膨らみ、2008年以来の高い水準となっているという。

グローバル・エクイティーズのデビッド・セボルト氏は「企業の手元には資金が積み上がっており、株価を上げ収益を改善するには、設備投資に資金をつぎ込むより買収を仕掛ける方が手っ取り早い」と話している。