リッパーの米州調査責任者、Jeff Tjornehoj氏は「投資家は債券よりも株式の方が期待できると考えている」と述べた。
新興国市場株式ファンドは3億5200万ドルの流入超。流入超は6週連続。Tjornehoj氏は、米国の緩和策縮小が順調に進んでいるとの安心感が投資家の間に広がっていると指摘した。
S&P総合500種<.SPX>は4月30日までの週で0.5%上昇した。
変動金利ローンファンドは6億6370万ドルの流出超。流出超額としては2011年8月以来の大きさとなった。アナリストらは、連邦準備理事会(FRB)が想定よりも早く利上げすることはないとの思惑が同ファンドに対する需要に影響していると指摘している。
主に米国債で運用されるファンドは4億4000万ドルの流入超。流入超は2週連続。
また、米インフレ連動債などインフレに対応した債券で運用されるファンドは1億7400万ドルの流入超で、こちらも2週連続の流入超となった。
このほか、比較的安全な金融資産とされるマネー・マーケット・ファンド(MMF)は55億ドルの流出超。前週は49億ドルの流入超だった。