―15年3月期の当期利益は減益見通しか

「税金や株式等関係損益の影響、与信コストなどがあり、今のタイミングでは言えない。しかし、業務純益では、そこそこ前期並みの数字は出したい。対顧客収益では、前期を上回る数字にしていきたいと考えている」

―他メガは海外での買収に積極的だ

「オーガニック(自力成長)が一義的だが、ノンオーガニック(他社の買収)をやらないと言っているわけではない。事業戦略を持ったストラテジックの投資家になれるのであれば、どんどんやる。しかし、フィナンシャルインベスターにはならないということだ。事業戦略にフィットしない限りはやらない。私たちは、あくまでコマーシャルバンクを目指したい。具体的に言うと、例えば、2011年に出資したベトナムのベトコンバンクのように、我々の投下した資本がベトナムの顧客やベトナムに進出した顧客のために使われるのであれば、やっていきたい」

「国際金融規制の強化で、資本コストや流動性コスト、レバレッジコストも高くなっている。投下した資本を回収できるのかどうか、厳しく見ていかなければならない。狙うべきものとそうでないものの集中と選択をする。ご都合主義的に機会がきたらやるというわけにはいかない」

―海外でも対顧重視か