29日の米国株式市場は、上昇して終了した。製薬大手メルク<MRK.N>などが好決算を発表したことに加え、フェイスブック<FB.O>などの高成長株が反発したことで相場が押し上げられた。

ダウ工業株30種<.DJI>は86.63ドル(0.53%)高の1万6535.37ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は29.14ポイント(0.72%)高の4103.54。

S&P総合500種<.SPX>は8.90ポイント(0.48%)高の1878.33。

メルクは3.6%高。四半期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った。また英日用品のレキット・ベンキーザー・グループ<RB.L>は、メルクの市販医薬品部門の買収へ向けた協議に入っていることを認めた。医薬品業界では企業合併・買収(M&A)の動きが相次いでいる。

ジャニー・モンゴメリー・スコットの首席投資ストラテジスト、マーク・ラスチーニ氏は、こうしたM&Aの動きについて「企業がかなりの額の現金もしくは株式を快く提示できるだけの好条件を示すシグナルだと投資家は受け止めている」と指摘。S&P500種構成銘柄の大半で、四半期決算の利益が市場予想を上回っていることも株価の支援になっていると付け加えた。