ロンドン株式市場は29日、石油大手BP<BP.L>や資産運用のセント・ジェームズ・プレイス<SJP.L>の堅調な業績発表を受け上昇した。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は3月6日以来、7週間半ぶりの高値となる69.75ポイント(1.04%)高の6769.91で取引を終えた。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、リンデン・ブラニガン氏は相場について「ここ数週間の上値抵抗線である6706を越えたことで、次は3月4日の取引時間中につけた高値である6827を目指すことになるだろう」と分析する。

BPは2.9%上昇で、この日のFT100種の伸びに最も貢献した。四半期配当を引き上げたことや、自社株買いを今後さらに増やす意向を明らかにしたことが好感された。セント・ジェームズ・プレイスも好調な第1・四半期の実績を発表し、株価は2.0%の上昇となった。

アイルランドの製薬会社シャイア<SHP.L>は、午後になって0.7%反落した。同社の買収に関心を示しているとうわさされていた米製薬会社のアラガン<AGN.N>が、一転して身売りを検討していると報じられたことを受けて売られた。アラガンはフランスのサノフィ<SASY.PA>または米ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ.N>への身売りの可能性を模索しているとされ、その場合、アラガンによるシャイア買収の可能性はなくなる。