東京株式市場で日経平均は小反発。前場にはTOPIX先物主導で上値を試す場面があったが、日経平均1万4500円以上の水準では買いが追随せず、伸び悩んだ。東証1部の売買代金は引き続き低調で、実需勢が様子見を強めるなか、短期筋による思惑売買が主体という。

午前10時ごろからTOPIX先物<JTIc1>に断続的な買いが入り、相場全体を押し上げた。一部では「国内年金筋の資金が入っているのでは」(外資系証券トレーダー)との見方が聞かれ、日経平均は午前10時13分にきょうの高値1万4554円32銭を付けた。買い一巡後、指数は伸び悩んだが、終値ベースではTOPIX100<.TOPX100>の上昇率が0.30%にとどまる一方、TOPIX Small<.TOPXS>は同0.65%となり、物色に広がりがみられたという。東証1部の騰落数では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数の2.5倍となった。