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 今回のテーマは…

 <横浜のココがキニナル! >
横浜のラーメンといえば家系ですが、それとは正反対のさっぱり系、「神奈川淡麗系」というのもあるみたいです。お勧めのお店を教えてください。(ときさんのキニナル)


 横浜のラーメンといえば「家系」と呼ばれるこってりとんこつラーメンがパッと思い浮かぶ方も多いかと思う。そんな中、「神奈川淡麗系」なるラーメンというものが存在するらしい。

 言葉だけみればなんとなくあっさりしているラーメンというイメージはつくが、はたしてどんな味わいで、どの店が美味しいのだろう。そこでラーメンといえば家系ラーメンの企画でお世話になっている、「神奈川のラーメンを盛り上げよう! 」会長でもあり、ラーメンコンサルティングとしても活動中のマーコ氏に相談してみた。

 まず「神奈川淡麗系」とは、鶏をベースにした魚介系食材を使用した、透明度の高いあっさり系ラーメンで、味もしお味としょう油味の2種類あるのだという。そこで今回は、マーコ氏から、しょう油味としお味の美味い店を紹介していただいた。

魚介のうま味がギュッ!  とつまった「流星軒」

 まず向かったのは、横浜市営地下鉄ブルーライン吉野町駅から徒歩3分にある「流星軒(りゅうせいけん)」。

 木目調の看板が特徴的な同店の店名を見てピンとくる方もいるだろう。そう、矢沢永吉さんの名曲「流星(ながれぼし)」に由来するそうだ。

 店内は矢沢永吉さんのグッズやステッカーなどがズラリと飾られており、BGMも矢沢永吉さんの曲がフルリピートで流れていた。矢沢永吉ファンにとっては、とてもたまらない空間だろう。

 話を伺ったのは矢沢永吉さんの大ファンという店主の平賀敬展(ひらがひろのぶ)さん。

 店がオープンしたのは2000(平成12)年7月19日。もともと、以前から自分の店を持ちたいと思っていた平賀さんは、ロックバンドを組みながら洋食店などで働いていたが、都筑区の「くじら軒」のラーメンに出会い、修行してラーメンの道へ進んだ。

 ラーメン店での修業は未経験だったという店主。だが持ち前のポジティブな明るさと研究熱心さで、自らの味を追求。

 資料に穴があくほど読みまくったうえ、数々のラーメンを食べ歩き、試行錯誤のうえ念願の味を手にいれた。

 同店のオススメは「流星プレミアム」(900円)。三河屋製麺の中太麺を使用し、スープにもこだわりがある。親の丸鶏とゲンコツをベースに干し貝柱や干しエビ、昆布、カツオ、サバや何種類もの野菜とリンゴで土台となるスープを作っている。

 また、しょう油ダレにもこだわりが。まろやかでコクが深い味わいが特徴の「傳右衛門(でんえもん)」のたまりしょう油と、風味が豊かな「本膳」のしょう油をブレンドしたものを、本みりんに合わせ、すっきりかつコクのあるタレとなっている。

 れんげで一口スープをすくってみる。うすい琥珀色のすっきりしたスープがたまらない。香りもしょう油のほどよい香りと、魚介のうま味がふわりと鼻孔をくすぐる。

 使用しているチャーシューも肩ロースとモモの2種類を使用。肩ロースは口の中でとろけるような感じで、モモは噛み応えがあり、違った味が楽しめる。

 「美味しいラーメンが食べたくなったらぜひご来店ください」と平賀店主。実は袋麺も販売されていて、アイランド食品の通信販売や地元、南区のフジスーパーなどでも購入でき、こちらも人気。

 納得するものしか出したくない、さらに美味しさを追求していくという店主のこだわりがこもった一杯だった。

和にこだわった、あっさり滋味深い「味のほうさく」

 次に向かったのは、同じく横浜市営地下鉄ブルーライン蒔田駅より徒歩3分ほどにある「味のほうさく」。どこかホッとするような外観だ。