特別なことは意識していないとのことだが、これだけの質で500円でラーメンを食べることができるのはとても嬉しい。
麺は布施製麺の中細ちぢれ麺を使用。しょう油ダレはしょう油をブレンドし、野菜を濾したカエシを使っているのだとか。これは和食の手法らしく、そこには和にこだわる同店の気概がうかがえる。
そんな同店のオススメは、以前、日本テレビで放送していた「どっちの料理ショー」でも取り上げられたことがあるという、しおワンタンラーメン(650円)。
まずは一口スープをすする。スッキリしたしお味の中に、キリリとした一本の輪郭ある深い味わい。前述でも述べたとおり、丁寧にとったダシが味の決め手なのだそう。
ラーメン自体へのこだわりもさることながら、このワンタンにもこだわりが垣間見える。
大きめに作られたワンタンは特注の皮を使用しており、肉厚の皮はもちもち、ぷるぷるした食感で口の中で踊るようだ。
今は諸事情で店頭に出られないご主人いわく、「自分が生きている間は(ラーメンを)500円でやっていく」とのこと。味にこだわり、食べてくれる人のために手間暇惜しまず、職人としてのこだわりを追求するその味は、見事の一言に尽きる一杯だった。
取材を終えて
今回は「流星軒」「味のほうさく」の2店舗を紹介したが、横浜市内では神奈川淡麗系ラーメンを扱う店舗はまだまだ存在する。皆さんが好きな淡麗系ラーメン店があればぜひご連絡いただきたい。
●流星軒
住所/横浜市南区日枝町4-97-2
電話/045-241-1238
営業時間/11:30~14:30、18:00~21:30ごろ(※スープ終了時閉店)
定休日/水曜日
●味のほうさく
住所/横浜市南区通町2? 25? 1
電話/045-713-4529
営業時間/11:30~14:30、17:30~24:00
定休日/木曜日
※現在は諸事情により14:30までの営業となります
<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう! 会
http://kanagawa-ramen.net/
マーコの辛口ラーメンチェック
http://ma-ko64.com/
※本記事は2014年2月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140403-00021673-urepia