米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が16日に米経済下支えのためには低金利政策が必要との意向を示したことを材料にドル売りが先行した。
しかしロシア、ウクライナ、米国、欧州連合(EU)の外相級4者協議がウクライナでの暴力の即時停止を呼びかける共同声明を採択すると、トレーダーは円、スイスフラン、米国債など安全資産のポジションを圧縮した。ただ共同声明は市場の地政学的な不透明感を完全に払しょくするほどの内容ではなく、円の下げは控えめだったという。
<債券> 朝方発表された米経済指標が好調だったことで経済が力強さを増していることが確認され、国債価格が下落した。
労働省が発表した12日までの週の新規失業保険週間申請件数は30万4000件と前週から2000件増加したものの、前週につけた6年半ぶりの低水準付近にとどまった。また、フィラデルフィア地区連銀発表の4月の製造業業況指数は16.6と、前月の9.0から上昇し、予想の10.0も上回った。
債券市場はこの日は午後2時までの短縮取引で、薄商いのなか値動きが増幅されたという。18日はグッドフライデーのため休場。