マルエツ<8178、株価 - チャート>が小幅高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では14日付で、レーティングを「アンダーパフォーム」(弱気)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を300円から350円にそれぞれ引き上げている。

レーティング引き上げの理由として、業績改善のタイミングが従来想定よりも早まると判断したことを挙げている。従来見通しからの変更点として(1)14年2月期実績で、不採算店舗8店舗を閉鎖。大幅な人件費圧縮が進み、労働分配率改善の兆候がみえはじめたこと(2)15年2月期において、消費増税後の既存店販売が、4月第2週に前年を上回ったもよう。早期のトップライン回復が期待できること(3)従来の同証券想定より中国事業の赤字が圧縮され、単体の増益と国内子会社の黒字で吸収可能とみたこと――の3点を指摘。

また、15年2月期は(1)トップライン改善の継続性(2)経費圧縮余地(3)中国事業の赤字――の3点を業績改善のポイントとしている。同証券では連結営業利益について、15年2月期29億円(前期比5.4%増、従来21億円、会社側計画は30億円)、16年2月期31億円(従来21億円)、17年2月期35億円と試算している。

15日の終値は、前日比4円高の353円。