<金先物> 方向感に乏しい商いの中、小反落した。中心限月6月物は前日終値比1.50ドル安の1オンス=1319.00ドルで終了。電子取引のレンジは、1314.00─1324.20ドルだった。

前日の米株式市場の急落を眺め、この日はアジア、欧州の株価も軒並み下落。投資家のリスク回避姿勢が強まる中、金塊は小高く寄り付いた。

朝方発表された米経済指標は、3月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.5%上昇し、9カ月ぶりの高い伸びを記録。また、ミシガン大学がまとめた4月の消費者景況感指数(暫定値)も前月から上昇した。両統計の発表を受け、売り買いが交錯する場面も見られたが、市場の反応は総じて限定的。

<米原油先物> ドルの反転・下落や米指標の改善などを受けて反発した。米国産標準油種WTIの5月物は前日終値比0.34ドル高の1バレル=103.74ドルと、中心限月として3月3日以来約1カ月ぶりの高値を更新して引けた。6月物は0.24ドル高の102.62ドルで終了した。

原油相場は朝方まで、前日終値付近を小幅に下回る水準で小動きしていた。しかし、強含みで推移していたドルが一転、対ユーロで売られたことをきっかけに、ドル建てで取引される原油相場は切り返した。