主力株ではホンダ<7267.T>が売り先行後に小幅高に転じたほか、トヨタ<7203.T>、ソニー<6758.T>などが下げ幅を縮小するなど、押し目を拾う動きもみられた。「日経平均の予想PERは13倍台となっており、割安感も意識されているようだ」(安藤証券・調査部部長の横山貢氏)という。日銀による指数連動型上場投資信託受益権(ETF)買いを指摘する声も出ていた。

もっとも、一段安を警戒する市場関係者も少なくない。ベイビュー・アセット・マネジメント運用第一部長の佐久間康郎氏は「大型株の割安感が強まっているため、下値は売り込みにくいが、需給や心理的な要因で一段安となることは否定できない。日経平均の下値は1万3000円程度と予想している」という。

大阪証券取引所は、4月限日経平均オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値が1万3892円77銭になったと発表した。またTOPIXのSQ値は1124.01ポイントになったと発表した。市場では「SQ算出に絡む売買が売り越しとなったことも、指数の押し下げにつながった」(国内証券)とみられている。

東証1部騰落数は、値上がり205銘柄に対し、値下がりが1523銘柄、変わらずが75銘柄だった。