11日後場の日経平均株価は前日比340円07銭安の1万3960円05銭と大幅反落。終値で、2月4日に付けた年初来安値1万4008円47銭を更新し、13年10月8日(1万3748円94銭)以来の安値水準となった。後場寄り付きは買いが先行し、下げ幅を縮小。午後1時3分に1万4020円19銭(前日比279円93銭安)まで戻した。その後は上値が重く1万4000円手前でもみ合いが続き、終盤には株価指数先物売りを交えて軟化し、午後2時28分に1万3920円70銭(同379円42銭安)まで押し戻される場面があった。週末要因に加え、手掛かり材料に乏しく、見送り気分が強まった。

東証1部の出来高は23億8848万株、売買代金は2兆4143億円。騰落銘柄数は値上がり205銘柄、値下がり1523銘柄、変わらず75銘柄。

市場からは「日銀による追加緩和は当面期待できず、崩れかけた米国株や円高が懸念され、市場コンセンサスとみられた下値めど1万4000円を下回ってしまった。週足一目均衡表では、上昇傾向にある『雲』上限を割り込んでおり、早期に戻せないようだと下値を探る可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。