9日後場の日経平均株価は前日比307円19銭安の1万4299円69銭と大幅に4日続落。全面安商状となり、終値での1万4300円台割れは3月20日(1万4224円23銭)以来、13営業日ぶりとなる。後場寄り付きは買いが先行したが、すかさず軟化した。現物株の手じまい売りや、株価指数先物にまとまった売り物が出て、下げ幅を拡大。午後2時10分には、この日の安値となる1万4279円34銭(前日比327円54銭安)を付ける場面があった。その後の戻りは鈍く、引けにかけて安値圏で停滞した。手掛かり材料難に追い証(追加証拠金の差し入れ義務)発生懸念も指摘された。
東証1部の出来高は23億3441万株、売買代金は2兆2808億円。騰落銘柄数は値上がり116銘柄、値下がり1642銘柄、変わらず45銘柄。
市場からは「為替次第だが、日経平均の日足は『三空陰線』を形成した。3月17日の取引時間中の安値1万4203円を視野に入れ、もう少しの下げがあったにしても、そろそろ自律反発があっても不思議ではない。ただ、3月安値をあっさり下回るようだと、心理的なフシ目となる1万4000円が意識されてくる」(準大手証券)との声が聞かれた。