日本エアーテック<6291、株価 - チャート>はクリーンエアシステム関連機器大手。ITやバイオ業界向けにクリーンルームの製造・販売を得意分野としている。

14年12月期予想の単体経常利益は前期比3.2%増の1億6000万円。「前期は製薬会社向けの大型案件でコストが増え、利益を圧迫したが、今期は受注時に精査して対応することで利益を確保していく」(大重一義取締役)という。

半導体、液晶などの設備投資の回復、太陽電池関連やハイブリッド・電気自動車用などのリチウムイン電池の製造関連設備への投資が増加。さらに「食に対する安全性」への要求の高まりに伴う製造工程の清浄化、防虫対策のほか、製薬、病院・医療分野への設備投資の増加などが追い風となる見通し。既存製品に加え、「新型エアーシャワー」などの新製品の拡販にも注力。据え付け工事、サービスの内製化比率の向上などコスト抑制も継続し、増収増益を目指す見通しだ。期末一括配当の10円は据え置く。

移動平均線では、25日線を回復し、75日線を射程圏にとらえてきた。戻りをこなしながら年初来高値(545円、1月10日)を目指す展開。

3日の終値は、前日比5円高の485円。