31日の日経平均株価は、前週末比143円51銭高の1万4839円54銭で寄り付き、4日続伸してスタートした。前週末の米国株式が3日ぶりに反発したことや、円相場が対ドル、対ユーロで円安に推移していることもあり、買いが先行。日経平均株価は、取引時間中としては13日以来となる1万4800円台を回復した。

業種別では、国際帝石<1605、株価 - チャート>、海洋掘削<1606、株価 - チャート>など鉱業株、三井不<8801、株価 - チャート>、三菱地所<8802、株価 - チャート>など不動産株が上昇。オリックス<8591、株価 - チャート>や三菱Uリース<8593、株価 - チャート>などその他金融株や、JX<5020、株価 - チャート>、出光興産<5019、株価 - チャート>など石油石炭株も高い。住友鉱<5713、株価 - チャート>、DOWA<5714、株価 - チャート>など非鉄株、第一生命<8750、株価 - チャート>、東京海上<8766、株価 - チャート>など保険株も堅調。郵船<9101、株価 - チャート>、川崎汽<9107、株価 - チャート>など海運株、三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三井住友<8316、株価 - チャート>など銀行株にも買いが先行している。

個別では、28日引け後、15年2月期連結業績予想で増収増益見通しを示したニトリHD<9843、株価 - チャート>が続伸。30日付の日本経済新聞が格安のスマートフォン(多機能携帯電話)の販売に乗り出すと報じたイオン<8267、株価 - チャート>も続伸している。反面、松浦火力発電所(長崎県松浦市)2号機で定期点検中のタービンを損傷する事故が発生したと発表したJパワー<9513、株価 - チャート>が続落。14年3月期の連結純利益予想を引き下げたダイヘン<6622、株価 - チャート>が反落となっている。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1350万株、買い1900万株で、差し引き550万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時18分時点の東京外国為替市場は、1ドル=102円台後半(前週末28日終値は1ドル=102円16-17銭)、1ユーロ=141円台半ば(同140円44-48銭)で取引されている。