28日の欧州株式市場は続伸し、とりわけイタリアの主要株価FTSE・MIB指数は3年ぶりの高値に迫った。欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で追加緩和を実施するとの期待が市場心理を押し上げた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は10.07ポイント(0.76%)高の1332.29。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は38.68ポイント(1.23%)高の3172.43。

中国が新たに景気刺激策を導入するとの期待を追い風に、金属・高山株が上昇。アングロ・アメリカン<AAL.L>は1.5%高、グレンコア・エクストラータ<GLEN.L>は2%高。

伊FTSE・MIB指数<.FTMIB>は1.5%上昇し、2011年5月以来の高値をつけた。

伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は7%高と、FTSE・MIB指数押し上げに寄与した。同行は前日、計画している増資に絡む新株発行価格を発表したばかり。

テレコム・イタリア<TLIT.MI>も1.5%上昇した。

同日発表されたスペインとドイツの消費者物価指数(CPI)が低下し、デフレ懸念が高まったことで、ECBに対する追加緩和圧力が強まる可能性がある。