27日のロンドン株式市場は、鉱山関連株と銀行株に売りが出たことで反落して終了した。

FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は16.98ポイント(0.26%)安の6588.32。月初からの下落率は3.3%となった。

鉱山株指数<.FTNMX1770>は0.7%安。主要金属価格が下落圧力にさらされていることで、鉱山関連企業の収益が圧迫されるとの懸念から売られた。月初からの下落率は約6%に達した。

バークレイズ・ウエルスのストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は、「中国で見られた『スーパーサイクル』(数十年にわたる価格上昇局面)が終焉を迎えようとしているなか、商品価格の見通しは大幅に変化している」と述べた。

フレスニロ<FRES.L>は4%、ランドゴールド・リソーシズ<RRS.L>は2.6%、リオ・ティント<RIO.L>は0.9%、それぞれ下落した。

銀行株指数<.FTNMX8350>は0.4%安。米連邦準備理事会(FRB)が前日、米金融大手シティグループ<C.N>のほか、英HSBC<HSBA.L>と英ロイヤル・バンク・オフ・スコットランド(RBS)<RBS.L>の米子会社を含む5行の資本計画を却下したことが嫌気された。

RBSは1.4%安、HSBCは0.5%安でこの日の取引を終えた。CMCマーケッツのトレーディング責任者、マット・バシ氏は、米FRBの対応について「英銀に対する監視措置」とし、今後は銀行株に対する買いは戻るとの見方を示した。