<債券> 米国債価格が上昇。この日行われた5年債入札は底堅い結果となった。
350億ドルの5年債入札は、海外勢や大手機関投資家を含む間接入札者の落札比率が50%を超える一方、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)の落札比率は約25%にとどまり、過去4回の5年債入札平均の47%を大きく下回った。最高落札利回りは1.715%で、WI(発行前)取引水準に基づく予想よりも低くなった。
こうしたなか、5年債入札に先立ち行われた130億ドルの1年10カ月物変動利付債(FRN)入札は、応札倍率が4.67倍と、同銘柄が導入された1月以降で最低となった。最高落札利回りは0.069%。
翌27日には、週内の入札の締めくくりとなる290億ドルの7年債入札が行われる。
<株式> 反落して終了した。米国と欧州連合(EU)がこの日にブリュッセルで行った首脳会議で、ロシアに対し、エネルギー分野も含む一段と厳しい経済制裁の導入に向け協力することで合意したことを受け、地政学リスクが増大。特に素材関連株とハイテク株に売りが出た。
<金先物> ドル高や大きな材料に欠ける中、ケイ線筋の売りなどに圧迫されて反落した。中心限月4月物は前日終値比8.00ドル安の1オンス=1303.40ドルと、2月13日以来1カ月半ぶりの安値で取引を終えた。 この日は外為市場でドル高・ユーロ安が進行。ドル建ての金相場は割高感から売られやすかった。
米商務省が朝方に発表した2月の耐久財受注額が前月比2.2%増と堅調に拡大したことも、米国の早期利上げ観測を強め、金相場を圧迫した。
<米原油先物> 米経済指標の改善やクッシング在庫の減少継続を受けて買いが優勢となり、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は前日終値比1.07ドル(1.08%)高の1バレル=100.26ドルと、終値ベースで1週間ぶりに100ドル台で終了。6月物は1.00ドル(1.01%)高の99.53ドルで引けた。