26日の東京市場は、引き続き底堅さが意識される相場展開になろう。25日の米国市 場では前日に下げが目立っていたバイオ関連やハイテク関連への見直す流れにより、 ダウは3日ぶりに反発。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大証比95円高の 14355円となり、これを引き継ぐ格好から買い先行のスタートになりそうだ。 ただし、期末要因の売買が中心になると考えられ、配当志向の物色や配当分の再投 資とみられるTOPIX型のインデックス売買が中心とみられる。また、NISAに絡んだ資 金流入も期待されるところであろう。一方、指数インパクトの大きいソフトバンク <9984>辺りの値動きは鈍る可能性があるため、日経平均自体はこう着感の強い展開 に。 そのほか、医療・福祉分野向け人支援ロボットを手掛けるCYBERDYNE(サイバーダ イン)<7779>が、マザーズ市場に新規株式公開(IPO)する。既に、買い気配で初日 には売買が成立しないとの見方が大勢である、公募・売出価格は3700円であり、本日 の気配は上限8510円、下限は2775円となる。人気が高い程、システム的な障害、人為 的なミスなどが起きやすい状況か。 (村瀬智一) [株式市場強弱材料] 強気材料 ・シカゴ225先物清算値14355円、大証比95円高 ・NYダウ反発、バイオやハイテク銘柄の見直し広がる ・米半導体SOX指数、反発 ・米3月消費者信頼感指数、82.3と市場予想を上回る ・欧州株式市場、中国の景気刺激策に対する期待で鉱山株など堅調 ・NY金小幅反発、米早期利上げ警戒もウクライナ懸念で買い優勢 ・LMEニッケル、続伸 ・東証REIT指数、続伸 弱気材料 ・北朝鮮、中距離ミサイル「ノドン」を日本海に向け発射 ・米2月新築住宅販売件数、前月比3.3%減の44.0万戸と市場予想を下回る ・ドル/円、円高進行(102円25-28銭) ・ユーロ/円、円高進行(141円39-43銭) ・バルチック海運指数、反落 留意事項 ・米アップル、「iPhone6」を晩夏か初秋に発売へ ・日本取引所、JPX400日経先物を今秋上場 ・政府、新潟市など農業特区に ・北京の大気汚染、PM2.5が基準の3倍 ・東証マザーズ市場、上場廃止基準を厳格化 ・NY原油先物、反落(1バレル=99.19ドル) ・米長期金利、上昇(10年債利回り2.753%) ・長期金利、横ばい(10年債利回り0.605%) ・2月企業向けサービス価格 ・ディー・エル・イー<3686>が東証マザーズに新規上場 ・サイバーダイン<7779>が東証マザーズに新規上場 ・EU首脳会議 ・米MBA住宅ローン申請指数(先週) ・米2月耐久財受注 ・米FRBがストレステストの結果公表 [サポート&レジスタンス] 終値 14423 5日移動平均 14399 標準偏差+2σ 15344 先行スパンB 15158 100日移動平均 15069 基準線 14758 25日移動平均 14753 先行スパンA 14718 レジスタンス(2) 14642 転換線 14612 レジスタンス(1) 14533 200日移動平均 14510 ピボット 14422 サポート(1) 14313 サポート(2) 14203 標準偏差−2σ 14162