<6752> パナソニック 1201 +68 買い先行。今期営業利益は前期比80%増の2900億円前後に達し、従来予想を200億円 ほど上回る見通しと報じられている。市場想定どおりでサプライズは乏しいと見られ るものの、全体地合いが改善するなかで、家電業界内での勝ち組との評価が改めて高 まる状況にも。また、今期は3%増の3000億円強になる見通しとも伝わっている。市 場予想3300億円弱は大きく下振れる格好だが、現段階では保守的な前提とも捉えられ ているようだ。 <9064> ヤマトHD 2110 +72 買い優勢。中国のチャイナポストと提携して、日本企業の商品を中国全土に宅配する サービスを開始すると報じられている。中国最大の物流企業との提携により、中国で の需要の取り込みが期待されることから、同社サービスへの期待感が先行する展開と なっているもよう。一方で、先週末には業績予想を下方修正、市場コンセンサスも下 回る水準ながら、下振れ懸念自体は強かったため、アク抜け材料としても捉えられる 格好に。 <9507> 四国電力 1371 -17 さえない。シティでは投資評価を「2」から「3」へ格下げしている。伊方3号機の 再開時期の遅れ、伊方2号機の再開スケジュールに不透明感が強いことなどから、来 期以降のEPS水準は市場の期待値以下にとどまる可能性が高いと指摘。PBR水準 には相対的な割高感があるとも。なお、北海道電力<9509>もシティの格下げを受けて 軟調な展開が目立っている。 <5707> 東邦亜鉛 311 +10 買い先行。先週末に業績予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の 35億円から53億円、前期比約10倍の水準にまで上方修正している。市場予想も会社計 画並みであったと見られ、インパクトが強まる状況に。為替相場の円安進行、操業改 善などによる豪州鉱山会社の赤字幅縮小などが背景に。非鉄市況の落ち着きなども支 援材料となっている。 <6839> 船井電機 1017 -75 大幅続落で年初来安値を更新。先週末に業績予想の下方修正を発表、通期営業損益は 5億円の黒字予想から51億円の赤字にまで減額修正している。北米やメキシコにおけ るフィリップスブランドの液晶テレビなどの損失が発生、第4四半期は在庫処分のた めに採算が大きく悪化するもよう。赤字転落は避けられないと見られていたが、市場 想定以上の下方修正幅となっている。在庫処分に伴う来期の回復に対しても、楽観的 な見方は強まらず。 <5741> UMCJ 402 -1 モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株 価を520円としている。現在の不透明な金属市況の状況下では、「非金属市況連動」 銘柄として業界内で相対的に優位との指摘。また、合併シナジー効果、海外事業の寄 与による成長期待値の上振れなどが想定されるとみているようだ。来週初の統合効果 説明会なども目先のカタリストとして注目しているようだ。 <8622> 水戸証券 452 +38 急伸。先週末、単元株式数の1000株から100株への変更、並びに、期末配当金を9円に すると発表している。年間配当金は16円となり、前期比では4円の増配となる。配当 利回りは3.9%の水準となり、利回り妙味が高まる状況になっているようだ。また、 配当性向30%程度となるよう業績に応じて配当を行っていくとしているほか、自己株 式の取得についても機動的に実施していくとしており、株主還元の強化と受け止めら れる形に。 <6740> JDI 711 -46 続落、一時は上場来の安値を更新している。先週末も地合い悪化に押される形で、買 い先行後に伸び悩む展開となっていた。上値の重さを意識で本日も処分売りが優勢と なっている。今週は、サイバーダイン<7779>など期待値の高いIPOも予定されてお り、短期資金の換金売り圧力などは強まりやすいもよう。また、PER水準などから は依然として割高感が拭えないとの見方も強い。 <6366> 千代建 1313 -28 さえない。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「売り」に格 下げ、目標株価も1450円から1200円に引き下げており、弱材料視しているとみられ る。受注見通し、並びに、業績予想などを下方修正しているもよう。米Cameron LNG 後のパイプラインは細いと指摘、直近の業界動向やリスクを踏まえると、大型新規案 件受注の可能性は乏しいと考えているようだ。