香港株式市場上場の中国本土企業で構成されるハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>は昨年12月初めから既に20%以上下落し、香港市場の市況全体を反映するハンセン指数<.HSI>に比べて下げが加速している。
このところの予想を下回る中国経済指標を受けて、政府が今年目標とする7.5%の成長率が達成できない可能性について懸念が広がっており、H株指数の相対的な弱さにつながっている格好だ。
H株指数は20日の取引を1.7%安で終了した。12月2日の高値からの下落率は20.3%となった。ここ数日でH株の売りは加速している。
一方、ハンセン指数の12月2日からの下落率は11.9%と、H株指数の半分程度となっている。
KGIアジアのベン・クウォン最高執行責任者(COO)は、中国関連株の弱さについて、「政府が刺激策を導入するなどの措置を講じる、あるいは金融政策が変更される、といった兆候が表れるまで、一定期間続く可能性がある」と述べた。