「朝鮮の伝統では、6親等までの親族を『血脈』と
捉えています。張成沢の『張家3兄弟』は有名で、
長男の故・張成禹朝鮮人民軍次帥、次男の故・
張成吉人民武力部革命業績館長、3男の張成沢は、
金正日時代に権力をほしいままにしました。
この張一族を皆殺しにするよう、金正恩の厳命
がくだったのです」

張成沢自身は、夫人は故・金正日総書記の妹・
金敬姫・朝鮮労働党軽工業部長である。
夫妻には一人娘の張琴松がいたが、'06年に
留学先のパリで自殺している。
韓国人留学生との結婚を両親に反対され、29歳で
睡眠薬を大量に飲んで命を絶ったのだ。


前出の国情院関係者によれば、金敬姫はすでに、
「張成沢夫人」ではないという。

「金敬姫はここ10年ほど、糖尿病とアルコール中毒の
持病が深刻化していました。ところが張成沢は、
闘病中の金敬姫をケアしないばかりか、権力を笠に、
次々に踊り子や歌手たちを愛人にしていきました。
これを伝え聞いた金正日総書記が激怒し、
死ぬ直前の'11年に、二人を離婚させたのです。

金敬姫は張成沢処刑の件で金正恩と疎遠になり、
療養目的との口実で、10年前に入院したフランスの
病院に再入院したとの情報が入っていて、事実関係を確認中です」

二人の離婚が事実なら、張成沢自身には家族がいない。
ところが、二人の兄と姉の家族がいる。
「長兄の張成禹の長男は不明ですが、次男の張勇哲は
マレーシア大使です。また張勇哲大使は、朴春姫夫人との間に、
20代の張泰嶺、張泰雄の2男がいます。