銃の発砲シーンを撮っている時に、血ノリのことでイライラしたことがあったんだよ。男が撃たれて壁に血ノリがついて、何カットも撮っているうちに血が乾いちゃう。で、小道具さんが何回も塗り直そうとしてくれる。中断しちゃう。こっちとしては役者のこの顔で早くいきたいのに、「スミマセン、ちょっと血ノリが」ってことになる。 仕事熱心なのはわかるけど、もし絵になった時に血ノリが乾いているかどうか気がつくようだったらそのシーンは撮らないほうがいい。

出典 こんな時代に誰がした!