12日の米国株式市場は、ダウ工業株30種平均とS&P500種が3営業日ぶりに反落した。米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和策の縮小開始時期をめぐる観測が交錯するなか、債券利回りが上昇したことが背景。
複数のFRB幹部が異なる見解を示し、FRBの緩和策の先行きに不透明感が広がった。ダラス地区連銀のフィッシャー総裁はCNBCテレビに対し、月額850億ドルの債券買い入れプログラムは永遠には続けることはできないと語った。
ダウ工業株30種<.DJI>は32.43ドル(0.21%)安の1万5750.67ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は0.13ポイント(0.00%)高の3919.92。
S&P総合500種<.SPX>は4.20ポイント(0.24%)安の1767.69。
この日はエネルギー株が相場の下げを主導。ニューヨーク原油先物相場が2.2%下落したことを嫌気してシェブロン<CVX.N>が0.9%安となった。
USエアウェイズ・グループ<LCC.N>は、不安定な値動きの後1.1%高で引けた。アメリカン航空<AAMRQA.UL> との合併に独禁当局の承認を得るため、両社は複数の空港で発着枠を返上し、格安航空会社に明け渡すことで合意した。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値(非公式) 15750.67(‐32.43)
前営業日終値 15783.10(+21.32)
ナスダック総合<.IXIC>
終値(非公式) 3919.92(+0.13)
前営業日終値 3919.79(+0.56)
S&P総合500種<.SPX>
終値(非公式) 1767.69(‐4.20)
前営業日終値 1771.89(+1.28)