12日のロンドン株式市場は小反落して終了した。ゴールドマン・サックスがロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>に対する投資判断を引き下げたことを受け、金融株に売りが出た。

FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は1.58ポイント(0.02%)安の6726.79。銀行株<.FTNMX8350>と保険株<.SXIP>の下落により同指数は合計6.1ポイント押し下げられたが、ボーダフォンやBスカイBなどに買いが入ったことで、下げは限定された。

RBSは2.4%安。ゴールドマン・サックスはバリュエーションに関する懸念から、一部国有化されているRBSに対する投資判断を「ニュートラル」に引き下げ、買い推奨リストから除外した。ノムラもRBSの適正株価水準について、現在の水準から14%低い285ペンスとの見方を示した。

鉱山株<.FTNMX1770>も下落し、FT100種総合株価指数を2.2ポイント押し下げた。中国共産党がこの日に閉幕した第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)で示した今後10年間の改革案が資源需要の減退につながるとの懸念が台頭し、金属価格が下落したことで、鉱山株に売りが出た。

製薬大手のグラクソ・スミスクライン<GSK.L>は0.8%安。心臓疾患の治療薬候補が臨床試験で好成績をあげられなかったことが嫌気された。

一方、携帯電話事業者のボーダフォン・グループ<VOD.L>は1.7%高。相場を下支えした。前日にサッカー「欧州チャンピオンズリーグ」の放映権を取得できなかったことで売られた衛星放送大手BスカイB<BSY.L>は1.3%高と反発した。