12日の欧州株式市場は反落。さえない決算が重しとなった。弱い業績見通しを嫌気しインフィニオン<IFXGn.DE>が下落した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は7.60ポイント(0.59%)安の1290.92。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は18.15ポイント(0.59%)安の3034.68。
インフィニオン<IFXGn.DE>は5.6%安。第4・四半期決算を発表し、第1・四半期の売上高が減少するとの見通しを示した。
10月の米雇用統計が予想を上回り同国経済の堅調な回復が裏付けられたことを受けて、市場では連邦準備理事会(FRB)の量的緩和早期縮小観測が高まっている。
ただ、9月の経済協力開発機構(OECD)加盟33カ国の景気先行指数(CLI)がユーロ圏経済の回復を背景に前月から上昇するなど心強い兆しが増えるなか、一部アナリストの間では、株式には依然上値余地があるとの見方が出ている。
ユニオン・バンケール・プリヴェの汎欧州株式部門共同責任者、ロブ・ジョーンズ氏は「欧州経済には改善の兆しが出始めているとみている。この回復が来年も株価を押し上げると信じている」と話した。