(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 6726.79(‐ 1.58)
前営業日終値 6728.37(+19.95)
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 9076.48(‐31.38)
前営業日終値 9107.86(+29.58)
CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 4263.78(‐26.36)
前営業日終値 4290.14(+29.70)
<ロンドン株式市場> 小反落して終了した。ゴールドマン・サックスがロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>に対する投資判断を引き下げたことを受け、金融株に売りが出た。
銀行株<.FTNMX8350>と保険株<.SXIP>の下落によりFT100種総合株価指数<.FTSE>は合計6.1ポイント押し下げられたが、ボーダフォンやBスカイBなどに買いが入ったことで、下げは限定された。
RBSは2.4%安。ゴールドマン・サックスはバリュエーションに関する懸念から、一部国有化されているRBSに対する投資判断を「ニュートラル」に引き下げ、買い推奨リストから除外した。ノムラもRBSの適正株価水準について、現在の水準から14%低い285ペンスとの見方を示した。
鉱山株<.FTNMX1770>も下落し、FT100種総合株価指数を2.2ポイント押し下げた。中国共産党がこの日に閉幕した第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)で示した今後10年間の改革案が資源需要の減退につながるとの懸念が台頭し、金属価格が下落したことで、鉱山株に売りが出た。
製薬大手のグラクソ・スミスクライン<GSK.L>は0.8%安。心臓疾患の治療薬候補が臨床試験で好成績をあげられなかったことが嫌気された。
一方、携帯電話事業者のボーダフォン・グループ<VOD.L>は1.7%高。相場を下支えした。前日にサッカー「欧州チャンピオンズリーグ」の放映権を取得できなかったことで売られた衛星放送大手BスカイB<BSY.L>は1.3%高と反発した。
<欧州株式市場> 反落。さえない決算が重しとなった。弱い業績見通しを嫌気しインフィニオン<IFXGn.DE>が下落した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は7.60ポイント(0.59%)安の1290.92。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は18.15ポイント(0.59%)安の3034.68。
インフィニオン<IFXGn.DE>は5.6%安。第4・四半期決算を発表し、第1・四半期の売上高が減少するとの見通しを示した。
10月の米雇用統計が予想を上回り同国経済の堅調な回復が裏付けられたことを受けて、市場では連邦準備理事会(FRB)の量的緩和早期縮小観測が高まっている。
ただ、9月の経済協力開発機構(OECD)加盟33カ国の景気先行指数(CLI)がユーロ圏経済の回復を背景に前月から上昇するなど心強い兆しが増えるなか、一部アナリストの間では、株式には依然上値余地があるとの見方が出ている。
ユニオン・バンケール・プリヴェの汎欧州株式部門共同責任者、ロブ・ジョーンズ氏は「欧州経済には改善の兆しが出始めているとみている。この回復が来年も株価を押し上げると信じている」と話した。