13日の日経平均株価は前日比60円71銭安の1万4527円97銭で寄り付いたあと、一時1万4514円21銭(前日比74円47銭安)を付けたが、売り一巡後は下げ渋りの動きとなっている。寄り付きは、12日のNYダウ反落の流れを受け、売りが先行。日経平均がきのう高値引けし、直近2日間で500円超の上昇となっていたこともあり、利益確定売りや戻り売りが出やすかった。ただ、為替相場が落ち着いていることもあり、買い戻しや押し目買いに支えられている。

業種別では、郵船<9101、株価 - チャート>、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株が軟調。MS&AD<8725、株価 - チャート>などの保険株も安い。三井倉<9302、株価 - チャート>などの倉庫運輸関連株や、JT<2914、株価 - チャート>などの食料品株も売られている。ソフトバンク<9984、株価 - チャート>などの情報通信株も値を下げている。個別では、13年9月中間期の連結決算で営業利益35.6%減のエンシュウ<6218、株価 - チャート>が急落。キャリアデザイン<2410、株価 - チャート>、USS<4732、株価 - チャート>などの下げも目立つ。

半面、東急不HD<3289、株価 - チャート>などの不動産株や、オリックス<8591、株価 - チャート>などのその金融株が上昇。14年3月期の連結業績予想を上方修正し、期末配当10円増額の三井住友<8316、株価 - チャート>などの銀行株も値を上げている。14年3月期の連結業績予想を上方修正し、期末配当1円増額の太平洋セメ<5233、株価 - チャート>や、黒崎播磨<5352、株価 - チャート>などのガラス土石株も堅調。日本紙<3863、株価 - チャート>などのパルプ紙株も高い。個別では、14年3月期の連結利益予想を上方修正したセイコーHD<8050、株価 - チャート>や、パイオニア<6773、株価 - チャート>、ラウンドワン<4680、株価 - チャート>などの上げが目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り890万株、買い920万株で、差し引き30万株の小幅買い越し」(外資系証券)。午前9時30分時点の東京外国為替市場は、1ドル=99円台後半(前日終値は1ドル=99円68銭-69銭)、1ユーロ=133円台後半(同1ユーロ=133円44銭-48銭)で取引されている。