妊婦の方は必見!「プレシャス・ベイビー」効果って何?
イギリスのプリマス大学など複数の大学の研究者が行った調査の結果、体外受精など不妊治療の末に子供を授かった場合、お医者さんの対応が自然受精の場合と異なることが明らかになりました。
研究では、37歳以上の妊婦にリスクが高い羊水検査を勧める臨床医の率が、自然受精の場合は45%なのに対して、生殖補助医療により妊娠した場合には19%に下がるという結果に。これは、医師もいわゆる「プレシャス・ベイビー」現象に影響を受けているということを示しています。
羊水検査は、ダウン症などの染色体や遺伝子の異常を調べるため、妊娠15週から18週とかなり胎児が大きく育ってから実施されるものです。針を刺して子宮内から羊水をとることから破水や流産のリスクも少なからずあるため、検査後は数日間安静にしていなければならないなど、母子ともにストレスになる可能性も。
研究を行ったプリマス大学の准教授は「不妊治療の末に受精した場合、両親たちは他の妊娠より価値が高く大切なものだと考えることがある」と言います。これが「プレシャス・ベイビー」現象です。妊娠に関する医師のアドバイスは一貫したものだという概念がありますが、この研究により、彼らも妊娠の状況に影響される傾向があることが証明されました。
この調査は、160人の産婦人科医を対象に、匿名のアンケートという形で実施されました。全体では、31.9%が即座に羊水検査を勧めると回答、さらに31.3%が母子のリスクを検討した上で勧めると回答しました。
ただし、上記のように、この数字は妊娠の状況によって変わってきます。
以上のように、この研究は、不妊治療による妊娠に対する臨床医の対応の違いを間接的に証明しており、彼らも「プレシャス・ベイビー」現象に免疫があるわけではないということを示しています。
もちろんお医者さんのアドバイスも重要ですが、どんなオプションがあるのか自分で調べることも不可欠。自然妊娠でも不妊治療の末でも授かった大切な赤ちゃんです。悔いのないようにしましょう!
参考:Study probes ‘precious baby’ effect
http://uk.news.yahoo.com/study-probes-precious-baby-effect-120728470.html#tgMkB93$