「塩分のとりすぎ」は「いびき」の原因になる!―カナダ研究

いびきに悩む人は、塩分を控えてみて。いびきは、喉の奥の気管が狭くなることで起こります。塩分を取りすぎると、それを薄めるために血液量が多くなりますが、横になった時にそれが喉の周辺にも流れ込むため、気管が狭くなります。

睡眠障害の原因にも。

自分では気が付きにくく、気づいても治すのが難しいのが「いびき」。横を向いて寝るのがいいとか、いびきを軽減する器具が市販されていたりもしますが、悩まされ続けているという方も多いのではないでしょうか。

カナダ、トロント大学の研究では、なんと「塩分」もいびきの原因になっていることが分かりました。いびきは、気管が狭くなり、肺への空気の出入りが妨げられることで起こります。塩分を摂りすぎると、それを薄めるために身体は水分を保持しようとします。

いわゆる「むくみ」の状態です。横になった時にこれが首の周辺でも起こり、気管を狭めてしまうのだと考えられています。

これを受けて、ブラジル、ポルトアレグレ病院では、「減塩セラピー」の実験が行われています。これまで睡眠薬を飲んでいた54人の患者のうち半数に、塩分の少ない食事をさせて経過を見るというもの。薬を必要としない睡眠障害の改善策になることが期待されています。

いびきをかきやすいのは、お酒を飲んでいる状態、喫煙する人、肥満の人、40歳以上の人、更年期、首の太い人、睡眠薬を含む一部の薬を飲んでいる人など。いびきは眠りを浅くし、日中の眠気や疲れの原因になります。また一緒に寝ているパートナーの眠りを妨げることもあるので、一刻も早く改善したいところ。

塩分を控えることは減量にもつながりますから、まずは食生活をみなおしてみることが、いいきっかけになるかもしれませんね。

参考:Could a low-salt diet help stop you snoring
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2487388/Could-low-salt-diet-help-stop-snoring.html