睡眠の謎―なぜ私たちは寝るの?
毎日忙しくしている人なら寝る時間がもったいない、と思うかもしれません。しかし、われわれは人生の1/3は寝て過ごしています。なぜ人は寝る必要があるのでしょう?
まず私たちは眠くなるから眠ります。ではなぜ眠たくなるのでしょう?そしてなぜ1時間後や60時間後ではなく、16時間後ぐらいには眠たくなるのでしょう。
脳は休んでいるわけではなく、実は私たちが寝ている間、脳内のネットワークが一定の活動を行っています。そして寝ること自体も起きている時と同じほどエネルギーを使っているのです。
また寝ている間、脳が粒子、タンパク質、ステロイド、コレステロール、脂質ラフト、成長ホルモンなどのさまざまな物質の生成を調整しています。その一方睡眠不足になると心臓病や何らかのがんになるリスクが上がります。
ではなぜ寝るのでしょう?これにはたくさんの理由があります。睡眠科学者によると、起きている間にできた脳の接続を弱めたり削除させ、翌日には関係のない記憶を詰め込みすぎない様にする究極の方法だ、という説や最近の研究では寝ている間に神経が電気的刺激を反対方向に送るためだ、という説もあります。
そのほかの最近の研究では寝る事で日中にできた脳内の代謝廃棄物を処理するためだ、とも言われてています。
言える事はこれらの活動は全てアルツハイマーなどを含め、人にさまざまな病気を起こさせない様にするために行われている事のようです。
寝るだけでも起きているときと同じエネルギーを消費しているなんて驚きですね。でも寝る事にもきちんとした理由があるので、悪い事と思わず、自分に必要な睡眠を取りましょう。
参考:Why do we sleep?
http://www.abc.net.au/science/articles/2013/11/05/3883529.htm