子供の頃に音楽を習うと、頭の回転が速くなる!―米研究

55歳から76歳を対象にした調査の結果、子供の頃に音楽を練習していた人は、会話のレスポンスが早くなることが分かりました。

子供の頃、楽器を習った経験がある方はラッキー。シカゴ、ノースウェスタン大学の研究によると、子供の頃に楽器を習っていた人は、その後数十年たっても音への反応が鋭くなることが分かりました。

研究チームは、55歳から76歳までの男女44人を対象に調査を行いました。子供のころ、4歳から12歳の間にピアノやバイオリンを習っていた人と、楽器の経験がない人を2つのグループに分け、シンセサイザーに録音された人の声(「ダ・ダ・ダ」「ラ・ラ・ラ」といった音)を聞かせます。

このとき脳の様子を見てみると、聴覚をつかさどる部分がすぐに反応しますが、特に楽器を習ったことのある人のチームではその反応が早くなったそうです。

「聞くこと」が早くなるということは、会話でもより早く相手のいうことを理解し、反応が早くなるということ。ほんのわずかな差だとしても、会話をするうえではとても大切なポイントです。大人になって、ずっと楽器から離れていたとしても、こうした能力が残っているなんて驚きですね。

「ピアニストになるわけでもあるまいし」と楽器を始めさせることをためらっている親の皆さん、長い将来の生活のためには、決して悪い選択ではないかもしれませんよ。

参考:Music lessons in childhood could boost brain
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10427672/Music-lessons-in-childhood-could-boost-brain.html