多発制硬化症の人が記憶力をアップさせるためにはエアロビクスが効果的だった!ー研究結果

多発硬化症という病気を聞いたことがありますか?この病気は中枢性脱随疾患と呼ばれる病気のひとつで、日本では難病に指定されています。

脳や脊髄、視神経に症状が出るのですが、この病気にかかっている人の中には認知症などに似た記憶に関する障害が起こることが多くなっています。

アメリカのケスラーファンデーションの研究によると、エアロビクスをすることで認知症などの症状が回復することが明らかになりました。

多発制硬化症の患者さんたちにエアロビクスをしてもらったところ、なんとほとんどの患者さんが記憶力の回復を示したそうですよ。実験では、多発硬化症の患者さんで記憶に障害がある人をランダムに選び、エアロビクスをする人としない人にわけます。

エアロビクスをする人は週に3回、30分を3カ月続けてもらいました、その結果、記憶力が57パーセントもアップしたそうです。

エアロビクスの良いところはどんな人にも気軽に挑戦してもらえるところ、低予算でてきるところ、また副作用などがないことが挙げられます。

日本で難病に指定されている病気には、脊髄小脳変性症、クローン病、パーキンソン病などがあります。

治療法がなかなか見つからずに悩んでいる患者さんとその家族が大勢います。でも、上記に挙げたような研究によって少しずつ、新たな光が医学会に差し込みつつあります。

身近で難病を抱えている患者さんや知り合い、家族がいる人も多くいるのではないでしょうか。私たちが決して希望を捨てることなく、彼らを励ます存在になりたいものです。

参考:Aerobic exercise boosts memory in people with multiple sclerosis
http://www.indianexpress.com/news/aerobic-exercise-boosts-memory-in-people-with-multiple-sclerosis/1190787/