太っている女の子は思春期が来るのが早い!-アメリカ研究

BMIが高い女の子は、胸が大きくなり始めるのが1.5年早いことが分かりました。はっきりとした因果関係は分かっていませんが、性に目覚めるのも早くなる可能性があります。

健康への悪影響が懸念されている子供の肥満ですが、二次性徴にも大きな影響を与えているかもしれません。

アメリカ、シンシナティ子供病院の研究によると、肥満の女の子は胸が大きくなり始めるのが早いのだそうです。シンシナティ、ニューヨーク、サンフランシスコの6歳から8歳の女の子1200人を7年にわたって調査したところ、BMIが低い方から数えて半数の子は、胸が大きくなり始めるのが10歳だったそうです。

これに対し、高い方から15%の子は平均8.5歳から胸が大きくなり始めたそうです。

肥満と胸の成長との因果関係ははっきり分かっていませんが、同病院のフランク・ビロー博士によると、運動不足や食品添加物といった要素が、子供のホルモン分泌に影響を及ぼしている可能性があるそうです。例えば、プラスチックなどに含まれ、環境ホルモンと言われる「BPA」などはその1つ。

現に、男の子も肥満の子の方が二次性徴が早くみられることが分かっています。

今後は肥満と月経についての調査も行われるそうですが、肥満が性の目覚めを早めてしまうとしたら、親としては見逃せない事実。子供時代を健やかに過ごすためにも、子供の食事や生活習慣には気を配る必要がありそうです。

参考:Obesity linked to early puberty in US girls, study finds
http://www.nbcnews.com/health/obesity-linked-early-puberty-us-girls-study-finds-8C11514727