今、普段の食事におからを混ぜるだけでできる“おからダイエット”に注目が集まっています。
おからを食べるだけで「みるみる痩せられる本当の理由」3つ
ダイエット中は、カロリーや糖質を抑えないといけないので、お腹いっぱいご飯が食べられなくなりますよね。しかし、おからを混ぜれば我慢する必要はありません。今まで通りの見た目のご飯を食べて、しっかりダイエットができるのです。
しかしなぜ、おからを食べて痩せられることがそこまで話題になっているのでしょうか?
実際におからを食べ続けて3ヶ月で12kgも痩せたモデル・家村マリエさんは、著書『おからダイエットレシピ』でおからの魅力を詳しくまとめています。
今回はこの本を参考に、意外と知られていない“おからダイエットで痩せられる理由”を説明していきたいと思います。
■1:ダイエットに必須のたのもしい低糖質食品だから
みんなが大好きな糖質。これは主にエネルギー源(カロリー)として利用されますが、消費カロリーの少ない生活を送っていると、余った糖質はどんどん脂肪として蓄積されてしまいます。
おからの栄養素で最も占める割合が多いのは炭水化物ですが、ほとんどがカロリーのない食物繊維。糖質はほんのわずかです。つまり、おからは糖質が少ない“低糖質食品”。そのため、食べても脂肪になりにくいのです。
また、おからの食物繊維には水溶性と不溶性の両方が含まれているところも脂肪になりにくい要因のひとつです。
水溶性食物繊維は、その後に食べる糖質の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑えて、脂肪の生成を防ぎつつ、脂肪燃焼を促進してくれます。さらに、ナトリウムの吸収も防いでくれるので、むくみ予防にも効果的なのです。
■2:不溶性食物繊維がおどろくほど腸内をきれいになるから
おからに含まれる不溶性食物繊維は、水分を吸収すると増量されて、腸のぜん動運動を活発にしてくれます。その結果、便の排泄が促進されて腸内環境がきれいに整い、便秘が解消されるのでお腹まわりがすっきりするのです!
また、デトックス効果で、肌トラブルの解決にもつながります。食物繊維が多いと噛む回数が増えるため、少量でも満腹感が得られて食べ過ぎを防げます。すると、無理なく“腹八分目”で満足できるようになります。
さらに、おからの糖質の主成分には、腸内の善玉菌のえさになるオリゴ糖も含まれており、食物繊維とのW効果で腸内環境を整えてくれます。食物繊維の多い野菜や海藻などと合わせて食べればさらに効果がアップします。
■3:大豆の栄養素で脂肪の代謝効率をアップするから
おからには大豆の主成分である、良質な食物性たんぱく質も残っています。ひき肉などの食材と合わせればボリュームアップするだけでなく、手軽にたくさんの食物性たんぱく質をとることができるのです。
また、大豆たんぱく質や大豆サポニン、大豆イソフラボンには、糖質代謝の効率を高める働きもあります。脂質の生成や吸収を防いだり、分解を促進したりして、肝臓などの内臓脂肪をたまりにくくするため、肥満や生活習慣病予防に役立ちます。
食べるボリュームは変わらないのに、糖質とカロリーをカットしてくれる。その上、お腹もむくみもすっきりさせて、肥満予防もしてくれるなんて、嬉しい限りですね。
ちなみに、おからダイエット成功のポイントは、1日2回はおからメニューを食べて、炭水化物を減らして、水分摂取を増やすことだそうです。これから食事のメニューに困ったときは、まずおからを使ったメニューを選ぶことから始めてみては?
【参考】
※ 家村マリエ(2013)『おからダイエットレシピ』 アスコム