日経平均は続落。105.91円安の14222.03円(出来高概算14億株)で前場の取引を終え た。買いが先行して始まり、日経平均は寄り付き直後には14411.05円まで上げ幅を広げ る局面をみせた。しかし、その後はこう着感の強い展開が続くなか、前場半ば辺りから 先物市場での断続的な売りによって下げに転じると、前引けにかけて下げ幅を拡大する 展開に。 指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が3%近い上昇をみせるものの、全体の8 割を超える銘柄が下げるなかでは支えきれず。セクターでは情報通信、パルプ紙、食料 品などが上昇。半面、海運、その他金融、建設、電力ガス、証券などが軟調。規模別指 数では大型、中型、小型株指数ともに下げているが、中型、小型株指数の弱さが目立 つ。 日経平均は先物主導の下げとなり、一目均衡表では雲上限を割り込んできている。週 末要因もあってリバウンド狙いの売買は限られそうであり、不安定な展開が続きそうで ある。また、3連休を控えているほか、来週からは空売り規制が緩和されるため、一先 ずポジションを軽くしておく動きも出ているとみられる。需給懸念のある銘柄などに対 しては、新規売りが積み上がりやすくなるため、売られ過ぎの銘柄に対しても押し目買 いは入れづらいところ。 また、為替市場ではドル・円が1ドル98円前半で推移していることも様子見につなが ろう。為替から見れば株式先物の下げを受けて円安に振れた格好だろうが、やや悪循環 に。物色は唯一強含みに推移しているソフトバンク<9984>のほか、決算を手掛かりした 材料系の銘柄に、短期筋の資金が向かいやすいだろう。