11月1日前場の日経平均株価は前日比105円91銭安の1万4222円03銭と続落。取引時間中での1万4300円台割れは、10月29日(1万4224円59銭)以来、3日ぶり。寄り付きは、シカゴ日経平均先物・円建て清算値1万4445円(大証終値比95円高)にサヤ寄せする形で主力株中心に買いが先行し、午前9時4分に1万4411円05銭(前日比83円11銭高)まで上昇した。

買い一巡後は、午前10時に発表された10月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)の改善が下支え要因となり、底堅さを維持する場面もあったが、次第に利益確定売りに押され、マイナス転換。円強含み推移とともに株価指数先物に断続的な売りが出て、下げ幅を拡大し、午前11時18分には1万4202円99銭(同124円95銭安)まで下落した。東証1部の出来高は14億174万株。売買代金は1兆1062億円。騰落銘柄数は値上がり214銘柄、値下がり1464銘柄、変わらず75銘柄。

市場からは「円高を警戒しつつ、週末3連休控えでもあり、ポジションは取りづらい。現時点で、決算の全体観としては思ったほどではなく、水準訂正高への期待もやや後退気味だ。当面は指数ボックス圏内での局地戦が続くとみている」(国内投信)との声が聞かれた。