新日鉄住金<5401、株価 - チャート>が30日、14年3月期の連結業績予想を修正した。通期予想で開示を行っていた経常利益予想について3000億円から3400億円(前期比4.4倍)に引き上げた。従来公表していなかった売上高予想は5兆4500億円(同24.1%増)、最終損益は2000億円の黒字(前期は1245億6700万円の赤字)とした。

同社は、統合効果を含めたコスト改善の着実な実行やグループ会社の収益改善を図る方針。八幡製鐵所第4高炉の改修影響や、為替変動による外貨建て資産の評価益の計上がなくなる見込みで、下期は中間期と同程度の経常利益1700億円レベルを見込んでいる。

13年9月中間期(4-9月)決算は、売上高2兆6745億8200万円(前年同期比39.4%増)、経常利益1736億8600万円(同8.9倍)、最終損益1155億7700万円の黒字(前年同期は1766億5900万円の赤字)だった。主力の製鉄セグメントが、復興需要の継続や経済政策効果の本格化により土木・建築向けが堅調に推移、設備投資の回復や景況感の好転などで、製造業向けも増加した。国際市況は、中国鉄鋼メーカーの供給圧力が依然強く、鋼材需給の軟化が継続したが、同セクメントの売上高が2兆3836億円(同46.6%増)、経常利益が1582億円(同29.3倍)となった。

30日の終値は、前日比9円安の331円。